借金と家族と生きるために

今まで甘えに甘えバカなことを繰り返した自分を自制する

家族からの電話

こんにちは。最近暖かくなってきて布団から出るのがなかなかむずかしいですね。


天気がいい日には布団を干してふかふかな布団で眠りにつきたいものです。


さて、昨日の続きです。



電話は、父からだった。
私は一人暮らしをしていたので、月に一度、実家に食料を調達しに帰ることがルーティンだったのだが、競馬に賭け、負けると必然的に食事をとる気にならなかった。


そんな生活が続けば、必然と食事は不要となった。食料の減るスピードも遅くなり、実家に帰ることもなくなった。


そこに不自然さを感じたのだろう。電話をかけてきたわけだ。



「最近帰ってこんな。ご飯はしっかり食べているか。」


「大丈夫。しっかり食べてしっかり寝て、健康的な毎日を送ってるよ。」



父に心配をかけたくなかった。本当は精神的に追い込まれていた。
けれども、いきなり息子から借金がある、それも100万。と言われたら、どんな反応をするだろう。


そんなことを想像すると、本当のことなど言えるはずがなかった。


「たまには帰ってこい。久々に一緒に酒を飲もう。」


私の声を聞いた父は、どこか安心したように電話を切ったと思う。
いや、どこか心配していたのかもしれない。



なぜこんなことになってしまったのか。
なぜ心配をかけるようなことになったのか。
なぜ甘い考えで後先のことを考えなかったのか。




なぜ、冷静になって状況を俯瞰し、判断することができなかったのか。



私は、社会不適合者だ。



どうやってこれから生きていくか、借金を返すか、そんなことを考えて一日が終わった。



なんて不毛な日だ。こんな充実したといえない日を過ごしたのは初めてだった。



この先の人生、大半をそのような日にしてしまうことなど、このときの私には到底想像できるものではなかった。

×

非ログインユーザーとして返信する